パリ地方音楽院/Conservatoire à Rayonnement Régional de PARIS CRR
地方音楽院の中でも、最高峰と言われる講師陣が勢ぞろいするパリ地方音楽院。
■学校一般情報■
パリ地方音楽院は、1978年創立。1991年にパリ国立高等音楽院がサン・ラザール駅裏のマドリード通り14番地から、19区ヴィレット公園に移転。その後マドリード通り14番地にパリ地方音楽院を再編成、1994~1996年に学生がより練習に没頭できるよう校舎を改築。2007年にパリ国立地方音楽院(CNR)からパリ地方音楽院(CRR)と名称を新たにしました。ブローニュ・ビヤンクール地方音楽院、パリ第3大学(サンシエ)、パリ第4大学(ソルボンヌ)と提携。フランス文化省から芸術高等教育認可を受け、2008年9月からヨーロッパ水準の音楽ディプロマ(DNSPM:国家音楽家専門資格)の取得が可能となりました。
レベルの高い教育を可能にする同校の施設は、50の練習室、400席収容の視聴覚ホール、100席収容のパイプオルガン・ホール、80席収容のリサイタルホール、50席収容のパイプオルガン設置の合唱ホール、その他7つのホールがあります。また、最新機器完備の電子録音スタジオ、蔵書50,000冊の図書館、楽譜9,200冊、レコード5,000枚、CD3,500枚のメディア図書館などもあり、恵まれた環境と言えるでしょう。
現在1,700名の学生が在籍し、毎年300以上の公開イベントが行われています。教育プログラムには、現地児童対象コースを除き、専門課程と上級課程、コンサーティスト課程などがあります。専門課程は卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)取得を目指して総合的に音楽を学び、上級課程ではプロの音楽家になる一歩手前の上級卒業ディプロマ(DEMS:上級音楽研究資格)取得を目指します。また既述のDNSPM取得を目指す高等専門課程(PSPBB)では、器楽または声楽専攻が可能です。また、2018年には新しくCPES (Cycle Préparatoire à l’Enseignement Supérieu: 高等教育準備過程) が、国立高等音楽院などへの合格を目指すコースとして新たに誕生しました。