Mさん/ウィーン春期音楽&ダンス講習会

Mさん プロフィール-今回ウィーン春期講習会にご参加を決められた大きな理由が何かあれば教えて下さい。
M様:きっかけは、冬期講習会に年末からお正月にかけて参加させていただいて、クラスコンサートならびに海外のホールコンサートの経験を経て、もう少しご指示いただきたいという思いで帰国しましたので、すぐに、春期講習会があるということで申し込みをしました。
-今回、2人の先生から教わったことで印象に残っていることはございますか?
M様:60分のレッスンの中で、20分、30分くらいは、まず歌詞をきちんと朗読できること、それは最初にきつく言われて。それができないと歌う意味がありません、ということで、それで発音をかなり、フランス語は主に母音を言われました。で、後半は、じゃあ歌いましょうということで、前半はかなり厳しいというか、集中して、論理的にと言いますか。で、後半は歌うということで、正しい発音をしなくちゃいけないとか、そういうことを逆に取っ払って、全く発音とかに関して、前半の指示された厳しいことは言われないで、気持ち良く歌えるようにご指導して下さいました。
-それは1回のレッスンで、前半部分と後半部分でやることが違うということですよね。逆にヴィスカ先生のレッスンはどうでしたか?
M様:朗読ですとか発声は、ほとんど最初は指示されなくて。ナカジマ先生のように最初読んでください、っていうのはなくて。すぐ歌いましょうということになりましたね。すごく気持ちをほぐしてくださるというか、緊張しすぎていたり、発声で口を開けすぎていたりする面も、もうちょっと酔っ払ったように歌ってごらんなさい、と言われたのです。私の曲のイメージがそういう種類のものだったので。姿勢をこういうふうにしてとか、お腹の下腹の部分を締めてください、とかそういう言い方ではなくてもっと感覚的な、生物として。例えばトイレで用を足すときのような、その感覚のあとでこのフレーズを歌ってごらんなさいとか。そうすると、そこを締めてごらんなさい、ということじゃなくても、できるようになると。他にも盛り上がる歌い方のときに指示の仕方が、そこは大きくしなさいとかいうのではなくて、救急車とか、ポリスカーのサイレンの音、それをイメージして、ピーポー、ピーポーみたいに声を出してごらん、みたいな。それはちょっと面白くて。全然考えたこともない観点から指示されて、ちょっとハッとしました。イメージを喚起させて、考えさせてくれる指導が素晴らしいです。
-現地での練習時間は少し短かったな、と感じられましたか?それとも練習時間としては十分あったとお考えですか?
M様:今回は体調が悪くて。喉が痛かったり、風邪が長引いたり、熱があったりしたので、練習時間は十分で、私はちょっと休みました。3時間ぐらい休みました。
-歌の方だと体調との相談もありますもんね。講習会というところに参加されることに関しては、最後にコンサートであるとか、発表会みたいなものがあるのかないのかという違いって非常に大きいのかなと感じているのですが、そういった発表する機会を、今回の場合もセッティングさせていただいていたのですが、それはどうでしたか?レッスンを受けられて、練習をされて、最後に発表するというこのスケジューリングは。
M様:スケジュールは、ちょっと忙しいとも思えましたが、1日2日レッスンと練習をして、クラスコンサート。クラスコンサートがちょうど中間地点なので、半分練習の意味合いで、とても良かったです。クラスコンサートを経て、またレッスンを2回経て、最後の発表と、ちょっと忙しい感じもしていましたけど。難しいところですね。
-最後のコンサート会場に関してはどうでしたか?
M様:割と近代的な内装と言いますか。もっと古めかしいところかしらと思ったんですけど、割と近代的で。広さは、ロビーコンサートで、ちょうどいいと思いました。ああいう音響を経験したのは初めてで。吹き抜けがあって。途中までは2、3階だと思うんですけど、途中3分の1くらいは吹き抜けになっているんですね。そうしますと、音がゆっくりと上に伸びていくような。歌っていて、自分の声がこういう反響をするんだ、というふうに、いい意味で緊張しながら歌うことが出来て面白かったです。
-音楽という面にフォーカスしてこの講習会を振り返っていただきますと、満足度としてどうですか?
M様:レッスンを経て、コンサートを経て、また新たに課題を見つけられますし、先生のこういうふうに歌ってごらんなさいという指示も、習っている先生によって違うご指示が出ますので、それも楽しみで。最後の修了コンサートはヴィスカ先生の歌い方のご指示で、私は今までにない歌い方とか、表現に関して多くの発見ができて大変満足しています。
-ご宿泊先はどうでしたか?
M様:まずは、西駅の近くで、練習室にも徒歩5分弱で行けるという利便性、あとホテルの規模も適切だったと思います。
-朝食はバッフェ形式ですか?
M様:はい、味も問題ありませんでした。ご飯が出ないから嫌ですとか、そういうのはもう慣れました。
-朝食以外の食事はどうされていたんですか?
M様:練習室の近くのイタリアンに行くことが多かったです。日本円にしたら、パスタ、ピザが1,000円くらいでしょうか。1,500円あれば問題無いですかね。お昼かお夕飯をちょっと豪華にしたら2,000円ぐらいになりますね。私の場合、大体朝食をしっかり、遅めに食べて、夕方に食べるという風にしていました。
-何か印象に残っているご飯とかありますか?これはおいしかったとか、これはぜひウィーンに行ったら食べてほしいというような。
M様:ウィーンの名物のシュニッツェルですね。あと、ケバブのお店。割と駅周辺とかいろんなところにありますし、バランスよく、野菜とお肉が摂れるのでおススメです。お値段も700円程でお安いですし。
-街の治安的には、何か危険を感じられたことありましたか?
M様:あまり広範囲には行動しなかったので正確にはわかりませんでしたが。
-そんなに危ないことに遭われる事もなく?
M様:そうですね。目立った印象を自分から発しなければ大丈夫かなと。また常に目的を持って行動していれば危ない事に遭遇する事も少なくなると思います。
-現地でのアンドビジョンサポートスタッフの対応はどうでしたか?
M様:もちろんいらっしゃるからこそ練習、レッスンに集中できると思いました。困ったからといってすぐに連絡するとか、自分で対処できるのは自分でやるのが基本ですけど、何かあったら相談できるという存在がいらっしゃるだけで、安心感がありますよね。
-留学をしてみたいけど躊躇されている方々へ何かアドバイスなどございますか?
M様:まず行きたい気持ちをもっと掘り下げて考える事だと思います。どうして行きたいのか、行ったら何を具体的に学びたいかというのを掘り下げる。どうしていきたいのか。そうすると何を準備したらいいかが見えてくるはずです。語学を学習し始める事、その国に関してのニュースや文化に目を通すこと。自分の興味のあることとつなげてその国のことに関して調べてみるとか。そうすることでだんだん身近になっていくと思います。
-留学をする前にこれは準備しておいたほうがいいんじゃない?ということってありますか?
M様:音楽的な部分でしたら、この曲をぜひ習いたいという人が多いと思うので、そういうものをある程度、何曲か自分の中で習いたい曲を事前に準備しておくこと。先生にこの曲を、自分が一生懸命勉強したことを見てもらいたいと。そうすると余計な変な緊張とか、おどおどせずにレッスンに臨めると思いますから。あと語学は必ず準備していくべきだと思います。
-何か、これだけは言っておきたいということがあれば。
M様:きっと日本の先生と180度違う。教わる側も違う準備と言いますが必要になると思います。日本ですと、歌詞や楽譜を暗譜できているかとか、絶対間違わないようにとか、そういうことにかなり専念されると思います。でも海外の場合、それよりどう表現するかとか、歌詞の内容、またそのオペラのアリアによっては文学的な面からどう解釈するか。先生によっても解釈の仕方は多少違うかもしれません。そこの部分を楽しんで欲しいと思います。
-最後に今後のご活動のご予定などあればお聞かせください。
M様:秋にアンドビジョン主催のコンサートに出演予定で、あとは音楽教室の発表ですとか、コンクールもできたら挑戦してみようと。それから、海外で音楽フェスティバルですとか、コンサートでも参加可能であればチャレンジしたいです。
-素晴らしいですね。本日はお忙しいところお時間いただきありがとうございました。

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