井野京香さん カデンツァ国際夏期音楽講習会
井野京香さん カデンツァ国際夏期音楽講習会 プロフィール‐まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。
中学3年生で、ヴァイオリンを専攻しています。
-今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか?
今回の講習会が初めての参加で、海外渡航も初めてでした。
-この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか?
英語と音楽を同時に学びたいという思いから、参加を決意しました。
-参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか?
-講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか?
個人レッスンや室内楽のプログラムに加え、夕方にはコンサートがあり、コンサートは夜中1時頃まで行われました。合間には練習時間も確保され、とても充実していました。
-レッスンでは、どんなことを教わりましたか?印象に残っていることはありますか?

-レッスンは何語で受けましたか?
レッスンは英語で行われました。困ったときには、イギリス育ちの日本人の方が助けてくださいました。
-レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか?

-練習はどこでしましたか?どのくらい練習出来ましたか?
自由に利用できる練習室が多数あり、ほぼ貸し切りのような環境で練習できました。
-レッスン以外の時間は何をしていましたか?

-宿泊先はどこに泊まりましたか?
学校の寮に泊まりました。
-ルームメイトや同じ施設に泊まっている人は、どんな人でしたか?
-宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか?
同じ場所にあるので徒歩で行ける距離でした。
-ごはんは何を食べましたか?お口には合いましたか?
寮の食堂の食事はとても美味しく、フルーツは食べ放題でした。お米やトルティーヤも提供され、毎回サラダとフルーツがビュッフェ形式で並んでいました。
-海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか?
最初は遠慮してしまいましたが、初対面の人に「なぜ音楽をしているのですか」という深い質問をしたことで、心を開いていただき、交流のきっかけとなりました。その友人が他の参加者に紹介してくれるなど、交友関係が広がりました。
-留学中に、困ったことなどはありますか?
最も大変だったのは言語の壁でした。また、室内楽は自分から積極的に声をかけなければ組めないため、主体的な行動が必要でした。
-今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか?
将来の可能性がすごく広がったと感じています。海外の学び方やコミュニケーションの仕方を体験してみて、みんながはっきり自分の意見を持っていて、こちらもためらわずに意見を言える環境だと思いました。海外の人たちは本当に音楽を楽しんでいて、みんなリズム感が良くて音楽にノリやすいと感じました。
ファイナルコンサートの後には先生たちが全力でふざけたり変な笛を吹いたり、ミュージカルをしたりして、すごく柔軟に自分を表現している姿を見て、そういう自由さもすごくいいなと思いました。
-留学して、何か自分が変わったなとか成長したなと思う事はありますか?
海外の講習会を受けて表現の幅も広がりました。日本では技巧的にうまく弾ければいい、という感じがありますが、海外ではただコンクールの一部分をうまく弾くだけではなくて、例えばコンチェルトなら3楽章までのストーリーを考えて、全体を通して観客が飽きないように演奏することが大切だと教わりました。何か音楽の本質みたいなものを学べたような感じがしました。
-日本と留学先で大きく違う点を教えてください。
日本では「うまく弾かなきゃ」と自分にプレッシャーをかけてしまい、音楽を楽しめているか迷うことがあります。もちろん技術を磨くことは大切ですが、海外の人たちはそんなに技術ばかり追い求めるわけではなく、楽しみながら音楽に向き合っている印象でした。コンサートでは聴く人も一緒に歌い出すような自由な雰囲気があって、その自由さがとても素敵だと感じました。
-今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか?
自分から積極的にアピールしたり、話しかけに行くことが大切です。とにかく遠慮せず、あまり深く考えすぎずに楽しみながら、いろいろな人や先生とコミュニケーションをとるのが良いと思います。
-留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか?
語学面では、私はライティングやアカデミックな文章の勉強はしていましたが、実際行くと相手の英語を聞き取るのに最初は苦労しました。ですので、留学前にはリスニングを重点的に鍛えておくと良いと思います。あと「なぜこう弾いたのか」とよく聞かれるので、自分の演奏についてきちんと説明できる準備をしておくことが大切だと思います。
-今後の活動は?進路などありましたら教えてください。
実は、この経験を通して高校生からイギリスに渡ろうか考えるようになりました。今はまず、イギリスの王立音楽検定グレード8の取得を目指しています。これまでは医学部を目指していましたが、今回の経験で、楽器と勉強の両方を続ける「二本柱」の道もかっこいいなと感じるようになりました。