南さゆりさん/声楽/ロンバルディアマスタークラス/イタリア・ロンバルディア

南さゆりさんプロフィール

Villa Medici

小学校4年生で声楽を始め、現在大学生。演奏旅行の経験もあり、音楽も語学も勉強熱心な学生さんです。

 

-まず、簡単な自己紹介をお願いします。
 
南さゆり ずっと合唱団で声楽を小学4年生のころからやっていまして、声楽を本格的に始めたのは高校2年生です。基本的にレッスンは最初はボーカルトレーニングということで行っていましたが、高校2年生の秋に音大を受けることを決めました。
 
-ボーカルトレーニングはクラシックのレッスンですか。
 
南さゆり そうです。合唱で、もう少しうまく歌いたいなと思って始めました。
 
-だんだんと楽しさというか魅力が生まれたということですね。
 
南さゆり はい。
 
-声楽を専門的に勉強される方というのは、どのくらいの年齢から始める方が多いのですか。
 
南さゆり 音楽高校でもう声楽をやっている方が結構多いです。でも、ピアノとかに比べたら大学から音楽科という方も多いです。
 
-今回、イタリアのほうに行かれましたが、これまでにほかの国やほかの場所とかの講習会を参加されたことはありますか。
 
南さゆり ないです。
 
-海外への旅行とかはありましたか。
 
南さゆり はい。合唱団で演奏旅行というので、アメリカ、ドイツ、スイスへ行かせてもらったことがありました。
 
-結構いろんなところに行かれていますね!高校生のときですか。
 
南さゆり 中、高のころに1回ずつです。
 
-今回のロンバルディアの講習会を選ばれたきっかけとか理由というのは何ですか。
 
南さゆり 私の先生が一度だけセッラ先生にお会いされたことがあって、骨格とかも私に似ているし、すごくいい先生だから、とすすめてくれたのがきっかけです。
 
-実際に先生とお会いしてみて、自分と近いなというのは感じられましたか。
 
南さゆり やはり海外の方なので、日本人と比べると華奢という感じの先生ではなかったですが、身長は私のほうが高かったです。
 
-自分より体格的に遠い人よりかは近い人から学べることは大きいですか。
 
南さゆり そうですね。
 
-今回の講習会での参加人数はどのくらいでしたか。
 

南さゆり 12~13人という感じでした。日本人は合計7人。日本から行った人が4人、イタリア在住の方が3人でした。
 
-あとはどこの国の人が多かったですか。
 
南さゆり イタリアの方と一人だけイギリスの方がおられました。
 
-講習会のスケジュールはどんな感じでしたでしょうか。前日に着いて翌日の朝から始まるという感じだったと思いますが。
 
南さゆり 1日目だけ11時から始まって、2日目からは10時からでした。
 
-現地に着いてすぐにスケジュールの案内はありましたか。
 
南さゆり なかったです(笑)。管理されている現地の方がイタリア語しか話していなくて、数字も英語で通じないくらいでした。次の日の朝に女の方が来られて、その方が英語も話せたので、今日は何時から始まるというのを全部教えてくださりました。
 
-朝に皆さんのお部屋にいらっしゃったのですか。
 
南さゆり それが、たまたまなんです。講習会の会場のほうしかWiFiがつながっていなくて、宿泊場所からそちらのほうに行ったときに偶然会って、「ああ、そういえば」みたいな感じでした(笑)。
 
-そこで会えなかったら、スケジュールも最初は分かりづらかったですね。
 
南さゆり そうですね。でも、もしかしたら部屋まで来てくださったのかもしれないですが・・・。
 
-泊まっていた場所と講習会の会場は離れていましたか。
 
南さゆり いえ、同じ建物の中なので、離れてはいません。
 
-レッスンの進めかたは、一人ずつレッスンをしてあとは聴講をしてという感じでしたか。
 
南さゆり はい、そうです。1人30分~45分という感じです。1人1日1レッスンでした。
 
-先生のお人柄はどうでしたか。
 
南さゆり とても気さくで親切な方でした。一人一人のレベルに合ったレッスンをしてくださるのでとてもよかったです。
 
-生徒さんたちのレベルはどうでしたか。
 
南さゆり 年齢的には私が一番下でしたが、24歳の方やあとは28歳ぐらいより上の方でした。
 
-学生さんではない人もいましたか。
 

部屋に付いているピアノ

南さゆり はい。学生じゃないほうが多かったです。でも、セッラ先生のお弟子さんがイタリア人の方でおられたみたいで、その方は音楽院に行っておられるようなことも言っておられました。レベルの高い方が多かったです。
 
-事前にオーディションもありますものね。レッスンで教わったことで印象に残っていることはありますか。
 
南さゆり 先生は口の形をとてもおっしゃる方で、それがすごく新鮮でした。口をオーボエとかラッパとかのように開ける感じというか、そういうふうに歌ってとおっしゃられる方で、演じることもすごく重点を置いておられて、オペラのアリアとかを持っていっても、オペラというのは劇のある音楽ではなくて音楽のある劇だから、まず劇が来なくちゃいけないというのをすごくおっしゃられていました。
 
-演技指導みたいなものもありましたか。
 
南さゆり そうですね。ここは歌うとこじゃなくてしゃべるところなのとかをおっしゃっていました。
 
-レッスン自体はイタリア語でしたか。
 
南さゆり はい、イタリア語です。
 
-大変でしたか。
 
南さゆり いえ、でもセッラ先生のお弟子さんの日本人の方が通訳をしてくださったので、すごく分かりやすくて、先生が言おとしていることをすごく分かりやすく伝えてくださりました。レッスンの後もレッスンでは伝えきれなかったことを個人的にお話ししてくさったので、とてもよかったです。
 
-レッスン以外の練習というのはできましたか。
 
南さゆり 行った日だけは、その日まで団体の方が泊まっていて、すごく小さな部屋に泊まったのですが、次の日からすごく広い部屋に移らせていただいて、そこには木のアップライトピアノがありました。全員、自分の部屋で練習ができるような環境でした。
 
-それは練習環境としてはすごいですね。他の講習会では練習室やピアノの部屋の取り合いとかになったりしますので・・・!みなさん、練習は熱心でしたか?
 

朝ごはん

南さゆり そうですね。皆さん朝早くと講習会が終わるのが6時半とか7時になるので、でも9時ぐらいまで外が明るいので気にせず練習をしていました。
 
-隣で歌っているなというのは聞こえましたか?
 
南さゆり ちょっと聞こえました。
 
-講習会が朝から晩まであり、あとは練習をしたりしていたかと思いますが、そのほか空き時間とか自由時間とかはありましたか。
 
南さゆり 1時から3時までがお昼なので、その間はみんなでレストランへ一緒に行ったりしました。
 
-宿泊していた周りはどうでしたか?街になっていますか。
 
南さゆり そうですね。田舎という感じだったのですが、レストランとかピッツェリアとか意外に多くあったので、全然困らなかったです。
 
-食事はおいしかったですか。
 
南さゆり おいしかったです。日曜日はレストランが開いていないと聞いていましたが、ピッツェリアが開いていたので大丈夫でした。やはりスーパーは開いていませんでした。
 
-キッチンは使われましたか。
 
南さゆり はい、簡易的なキッチンが付いていました。お湯を沸かしたりしました。
 
-それはみんな共通のものですか。
 
南さゆり 一応各部屋に付いていて、たまたま私の隣の部屋だけ付いていなくて、私の部屋とつながっていたので、使いに来られたりはしていました。
 
-期間中、どこか近所に遊びに行ったりとかはできましたか。
 
南さゆり それはできなかったです。
 
-聴講もやはり勉強になりますか。
 
南さゆり そうですね。先生がおっしゃっていることも、その人のレベルには合っているんですが、必ず一貫しているものがあるので、すごく勉強になりました。
 
-移動も特に時間がかからないですし、お話しを聞いていますと、すごくみっちりされていたんだなという感じがしますね。先生以外は、事務局みたいなお手伝いの人とかはいましたか。
 
南さゆり おられなかったと思います。ピアノ伴奏の方はいました。
 
-ピアノの先生と歌の先生と、宿泊所の人というかんじだと、こじんまりとアットホームなイメージですね。
 

宿泊部屋

南さゆり はい。 明日何時からということも全部先生が、「じゃあ、明日何時からね」みたいな感じでした。
 
-特にイタリア人とかイギリス人とか海外の参加者の方たちとうまく付き合うコツとか何かつかんだものはありますか。
 
南さゆり 向こうの方も片言や電子辞書を使いながらでしか英語が得意ではないので、些細なイタリア語でコミュニケーションを取っていました。
 
-もし事前に準備していくとしたら、現地の言葉でしょうか。
 
南さゆり そうですね。一番困ったのが、宿泊管理の方がイタリア語しか話せないことでした。初日は取りあえず朝ご飯の時間だけ聞こうみたいな感じでした。
 
-あとは生活面とかで何か困ったこととかはありましたか。
 
南さゆり すごく快適に過ごせました。ただ蚊だけかゆかったです(笑)。
 
-自然の多いところなので虫とかも出ますね。気候はどうでしたか。
 
南さゆり 思っていたより暑かったです。イタリア在住の方も今週はすごく暑いと言っておられました。
 
-気温?湿度が高いのですか。
 
南さゆり 気温でしょうか。朝晩もそんなに冷え込まないです。
 
-日本みたいに朝晩も暑いという感じでしたか。
 
南さゆり そうですね。どっちかと言うと、夜に寝苦しいときもありました。
 
-エアコンとかはないですものね。
 

部屋に付いているキッチン

南さゆり そうなんです。窓を開け過ぎると蚊が入ってくるので、閉めていたので・・。
 
-今回の講習会に参加してよかったと思えることはありましたか。
 
南さゆり イタリア語を生で聞けたことと、先生の口の形というのが、私はすごく分かりやすくて、抜きにくかったところとかもできたりとか、私の問題点は根本的に息の支えが足りないという問題点でしたが、それも的確に指示してくださって、それをしっかり練習したらどんどん歌えるようになるからというお話しをいただけたのがすごく良かったです。
 
-今回の一週間で自分が成長したなという実感はありましたか。
 
南さゆり まず、一人で海外に行けたこともですし、皆さんの歌を聞いたりとか皆さんのレベルの高い歌を聞けて、自分も収穫があったのでとてもよかったです。
 
-事前にミラノで一泊されたと思いますが、ホテルや環境はどうでしたか。
 
南さゆり そのホテルがすごく良くて、WiFiも部屋で無料で使えて、本当にドゥオモに近い場所ですごく良かったです。
 
-観光は少しできましたか。
 
南さゆり はい。かなり歩き回りました。
 
-ミラノの街はどうでしたか。
 
南さゆり 思っていたよりも治安も悪くなくて、朝に出るときはすごく緊張しましたが、歩いていたら全然大丈夫でした。
 
-空港やホテルでは送迎のドライバーにすぐに会えましたか。
 
南さゆり はい、すぐに会えました。あいさつをしたり簡単な会話をかわしました。
 
-レッスンの内容とかは違うと思いますが、日本とイタリアで考え方とか違うなと感じることはありましたか。文化的なところとか、みんな夜は早く寝ているとか遅く寝ているとかありますか。
 
南さゆり イタリア人は基本的に夜も朝も遅いらしいです。朝10時から始まるというのは、イタリア人とかにしたら早いという感覚らしいです。実際にイタリアに行ってみて、文化から来るイタリア語のニュアンスとかを学ぶのはやはりイタリアじゃないと学べないのかなと感じました。
 
-生活してみたり、言葉に触れたりして、歌の理解も深くなるのですね。
 
南さゆり はい。本当にそう思います。
 
-今後留学する人に何かアドバイスはありますか。
 
南さゆり そんなにペラペラじゃなくても、イタリア語は勉強をして行った方が良いと思います。持っていく曲は、私は「アリア」を持って行きましたが、発声を見ていただきたい方はトスティ歌曲とドナウディの歌曲が先生がお好きみたいでした。特にトスティは発声とか口の形を見るためにすごく良いらしく、私も3日目くらいからトスティを持ってきてと言われてトスティを持っていって、それも一緒にやってくださいました。
 
-これは皆さんが普段、練習として使ったりすることが多い曲なんですか。
 
南さゆり そうですね。声楽の勉強は歌曲から始めるのですが、そのときに必ず皆さん勉強する歌曲集です。
 
-そういう基本も大切にされる先生でしょうか。
 
南さゆり はい、かなりそうですね。
 
-今回は、今年の夏に講習会に参加されて、今後また夏休みにどこか行ってみたいとか、イタリアの学校へ入ってみたいとかいうご希望というのはありますか。
 
南さゆり 今は取りあえず日本でもう少し自分の勉強をしようかなという感じです。でも機会があればまたセッラ先生のレッスンを受けてみたいです。
 
-歌を勉強される方でもイタリアへ行かれる方とかドイツへ行かれる方とかいろいろいらっしゃるのですが、方向性として南さんはイタリアの方向がやはり先生もそうですしいいですか。
 

最終日のお昼にパーティーをしました

南さゆり そうですね。オペラ系がすごく好きなので、やはりイタリアがいいかなと思っています。
 
-他に何か気になったことなどはありましたか?
 
南さゆり セッラ先生が厳しいというお話しを聞いていたのですが、そういう印象はありませんでした。セッラ先生のお弟子さんの日本人の方から聞いたのですが、ほかのイタリア人の先生は、聴講している生徒がドアをバンと閉めたりとか、携帯を触ったりとかおしゃべりしても特に注意をしたりはしないのですが、セッラ先生はそういうのは絶対駄目という先生でした。なので日本人からしたらそれが当たり前ですので特に厳しいという印象はありませんでした。
 
-マナーもきちんと指導する先生なのですね。その辺が厳しいと感じる人もいるということですかね。
 
南さゆり はい。レッスン中はお弟子さんには厳しい口調になる時もありましたが、理不尽なことをおっしゃるということは全然ありませんでした。
 
-いろいろとお話お伺いできて楽しかったです。ご協力いただいてありがとうございました。
 
南さゆり ありがとうございました。
 

 

 

 

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