根占晶子さん/ダンスアート講師/オーストリア・ウィーン

愛媛県松山市出身。3歳よりバレエを始め、15歳で単身上京し東京バレエ学校に入学。その半年後にベルギーへ渡り約1年間バレエカンパニーで研修を行う。その後スイス・チューリッヒでバレエ、コンテンポラリーを学んだ後ドイツ又スイスの様々な都市でフリーランスダンサーとして活動する。2004年よりオーストリア・ウィーンに拠点を移しバレエ教師としてキャリアを積む。 現在教師を務めているダンスアーツ校長のボリス・ネビラ率いるNebylaDanceCompanyのダンサー兼振付アシスタントとしても活躍中。 -まず根占さんの簡単な略歴を教えていただけますか? 根占 3歳でバレエを始めました。愛媛出身なのですが高校進学の時に東京に出て、半年後にヨーロッパ、最初はベルギーに出て、小さなカンパニーで研修生として1年弱働きました。そのカンパニーの契約が終わった時に日本に帰る予定だったのですが、もう少しヨーロッパに残りたいと思ってスイスのバレエ学校を見つけ、そのまま留学することになって、留学を経てフリーランスとして働きました。その後ドイツの劇場に入った後に、またスイスに戻って、さらに3年ほどチューリッヒにいました。そのまま残りたかったのですが、ビザの関係で滞在ができなくなってしまったので、隣のオーストリアに行ってみようという感じで、ウィーンに来たのが9年前です。 -高校に入る時に東京に出て、高1の時にすぐにヨーロッパに行かれていたのですね? 根占 そうですね。 -中学を卒業してすぐには行かなかったのですね? 根占 はい、海外に出たいという意識はあったのですが、まだピンとしていなくて。ただ愛媛から出たいというだけで。 -中学を卒業して高校に入って、そんなに時間が経ったわけでもなくベルギーに行かれたのはどんな理由からですか? 根占 すべて母がオーガナイズをして。東京って、いろいろ魅力があるじゃないですか。愛媛から単身で東京に出た時に、もちろんバレエもやっていたのですがバレエ以外のことにも気が散るようになってしまいました。母が「それならもっとバレエに集中できる所の方がいいんじゃないか」と、勝手にビデオを送っていて「あなた行ってきなさい」という感じで。 -日本の高校は普通高校ですか? 根占 音高です。というのも、やはり保護者との同居でないと通学ができないというのが基本で、学生寮があって可能だったんです。私がたまたま中学高校と合唱をやっていて、その関係で音楽にも興味があったということもありました。 -当時は音楽とバレエを両方やっていたのですか? 根占 そうですね。ピアノもやっていて。 -音楽とダンス、両方ともやっていたんですね。ベルギーにビデオを出されたというのは、カンパニーに出されたのですか? 根占 はい。当時、舞台や音楽関係の新聞があって毎月購読していたのですが、そこに研修生募集の広告を見つけていたらしく。試しにビデオを送ったら受け入れていただいたので、という感じです。 -向こうのカンパニーに入った時は、現地の学校(高校)には通ったのですか? 根占 いえ、行っていません。 -音楽を全くやらなくなったということですか? 根占 そうですね。高校生になった時に、尊敬していた先輩から「本当に極めるなら、どちらか一つにしなさい」と言われて、それもあって留学を決めたんです。 -最初にダンスに興味を持ったきっかけはなんだったのですか? 根占 3歳からやっているのですが、あまり記憶がなくて(笑)。母に連れられてバレエに通っていて、小学校高学年からはもうバレエばっかりでした。それが、私が好きなことだな、という風に。 -やっていておもしろかったのでしょうか? 根占 体を動かすのが好きだったのもあると思います。 -体育も得意だったりしましたか? 根占 そうですね。 -その時はもう音楽はやっていたのですか? 根占 歌は小学校4年生からやっていました。 -心の中では、ダンスの方が面白いなというのはあったのですかね? 根占 私の中で、合唱は学校内でのアクティビティであって、バレエは外でのお稽古事という感じだったので、取り組み方が違ったというのはありますね。ピアノもずっとやっていたのですが、ピアノに関しては好きだけどバレエほどではないという感じで。 -今現在、メインとしているダンスの種類はなんですか? 根占 クラシックバレエです。私が教えているのはクラシックバレエですが、校長がカンパニーを持っていて、そちらだとコンテンポラリーです。私はアシスタント兼ダンサーという感じで(アシスタントの方が重点が大きいのですが)そのカンパニーでも活動しているので、バレエとコンテンポラリーをやっていますが、メインで教えているのはクラシックバレエです。 -なぜバレエだったのですか? 根占 大きな理由としては、昔から続けていたというのがあると思います。他に学生時代にジャズのレッスンなどもあったのですが、それを極めたり、そちらをメインにという考えにはならなかったですね。 -ヨーロッパでもいろんな留学先があると思うのですが、留学先としてスイスがいいとかオーストリアがいいとか、良い点悪い点があれば教えていただけますか? 根占 私がチューリッヒを選んだ決め手というのが、個人的に先生が気に入ったからなのです。その後思ったのは、結局バレエ学校を卒業したらみんなオーディションを受けてカンパニーを探すのですが、スイスに限らずヨーロッパは国がつながっているので、どこにでも行きやすいんですね。そうすると情報もすごく入ってくるし、オーディションにしても移動がスムーズで、夜行電車などでも行けます。 弟がウィーンにいるのですが、彼が小学校を卒業してウィーンに留学してきて、現地校に通いながらバレエ学校に行っていたのです。それですごくいいなと思ったのが、勉強の学校とバレエ学校の提携がしっかりしているという点でした。 -弟さんは、一般の学校に通っているんですよね?(卒業してます) 根占 (指定の)バレエ学校の生徒は、こちらの寄宿舎学校の高校制度の学校に無条件で入れるんです。低学年は午前中勉強して午後からバレエなのですが、バレエ学校と高校とが同じ組織なので、バレエ学校の公演があるので学校に出れませんとなれば、必ず補習をしてくれます。 -語学などはどうなのでしょう? 根占 留学生のための、特別のドイツ語教室は開いてくれるようです。 -では当初からペラペラで行く必要はまったくないということですね? 根占 そうですね。弟は挨拶程度しかできなかったのですが、寮に入れてしまったのがよかったのでしょうね。若い子は覚えが早いので、あっという間にコミュニケーションをとるようになって、覚えていきました。苦労していたとは思いますが(笑)。その高校にはバレエ以外の生徒さんもいて、例えば音楽や美術、いわゆる芸術系の専門学校に通っている子のための高校なんです。 -ではバレエだけという中・高校ではないのですね? 根占 はい。バレエ科というのがあって、1学年に1クラス、バレエ学校に通っている子のクラスがあります。そのクラスでバレエ史を教えてくれたりもします。バレエの方が忙しいと授業に追いつかなくなるので、そのクラスだけ週6でお勉強もしています。バレエ科だけは月~土という感じです。 -話をもとに戻しまして、留学先としては、ヨーロッパ内ならそんなに違いはないのですか? 根占 そうですね。ただ、いわゆる国立のバレエ学校がある所とない所があるので、その差は出てくると思います。 -例えば東欧はどうでしょうか? 根占 いろいろ話を聞きますと、東に行ってしまうと治安の問題はあるようです。 -留学先を決める上で、学校や国などで何が一番重要だと思いますか? 根占 一度現地に行って、様子をみてから決めるのがベストだと思います。なかなか日本からだとできかねるとは思うので、できるだけの情報を集めるのがよいと思います。行ってみたらこんなはずじゃなかったのに、という経験をされている方も結構いると思うのですが、それは国や街に関してもだし、バレエ学校の中の先生や周りの子たちがどんな感じかなどの情報を収集することですね。期待を裏切られるということはないと思いますが、例えば私の知っている子で、行ってみたら周りの子があまり上手ではなくて、自分の士気が下がるというような話も聞きました。 -一般的に講習会などに行ってから、というのがベストだということですよね? 根占 そう思います。 -仕事について、外国人が有利な点・不利な点などはありますか? 根占 有利な点は、ほぼないと思います(笑)。私が今思いつくかぎり、日本人だからというメリットはないです。ただ正確さという面でいうと、日本人はまじめという感覚が外国人の方にもあるようなので、振り付けも日本人はすぐに正確に覚えるんですね。ただ、それがプラスになるかと言ったら……どうでしょう(笑)。日本人はテンポも振りもしっかり覚えているので、カンパニーによっては大事にしてくれるというか、まじめさをかってくれることもあると思いますが、それが必ず有利になるかというと……。変な話、まじめにやっているのに認められないこともあるので。デメリットはビザの関係で手続きが困難だったり、バレエは体系が重視されるので、手足の長い外国人の方が有利だったりもあると思います。でも最近は日本人の子もスタイルが変わってきていますね。 -そういう時代の流れもあるのですね? 根占 バレエ団などを見ていて、ウィーンに日本人もいるのですが、見劣りしないですね。 -ビザはカンパニーがサポートしてくれるのですか? 根占 基本的にはそうですね。ただ私はフリーランスでやっているので、それは自分でやらなくてはならなくて、毎年更新だと面倒くさいというのもありますし、お役所手続きが一番私の中では……。 -ウィーンもフリーランスのビザがとれるのですね? 根占 芸術家ビザというのがあるんです。 -長くダンスに携わって生活の一部になっていると思いますが、ダンスとは根占さんにとってなんなのでしょう? 根占 生活そのものと言ってしまうと大げさですが、なくてはならないものですし、それが中心でまわっているので、生活の中心という感じですね。 -これがない生活は考えられないですよね? 根占 そうかもしれないです。わからないですが(笑)。ただ、さっきの話に戻るのですが、ビザがおりなかった場合にどうする?となって、日本に帰ることを考えたこともあります。そうなったら全く別のことをやるという道もなくはないと思うのですが、なんだかんだでダンスに携わるのかなとも思います。 -よっぽどのことがない限り、途切れることはないでしょうね。 根占 そうですね。これで30年近くやっているので。 -根占さんにとってダンスでの今後の夢はありますか? 根占 個人としては、今はできるだけ若い子たちを育てたいというのがあります。 -教育者としての方に興味があるのですね? 根占 そうですね。怪我もしましたし、現役ダンサーとしてはそんなに使えないので(笑)。 -育てることは面白いですか? 根占 面白いですね。ちょっとアドバイスをして、その子ができなかったことがその一言によって変わったりとか。今もそうなのですが、コンクールに子供たちを出すにあたって、コンクールに出て結果がよければそれにこしたことはないのですが、コンクールに向けて練習を重ねているプロセスがすごく面白いです。 -今教えている学校には日本人はいるのですか? 根占 一人留学生がいます。あとは小さい子たちで、現地に駐在でいらっしゃっている方のお子さんが5人くらいいます。 -日本人と外国人とで、出来具合は違いますか? 根占 一概には言えないですが、日本人の方が飲み込みが早いと思います。一つ言ったらすぐに反応してくれるのは日本人の方です。外国人は何度説明しても感覚がつかめない子もいるみたいです。それが100%日本人だから、というわけではないですが。でも覚えが早いのは確実に日本人ですね。 -ウィーンには、日本人以外の外国人も多いのですか? 根占 多いですね。ロシア人の子もいます。周辺のスロバキアとかハンガリーとかから通っている子もいます。昔はウィーンに住んでいたけれど、ホームシックでハンガリーから毎日通っている子なども。ハンガリーから2時間くらいで通えるらしいんです。 -プロになりたいと思う人は、どういったステップをふんでいくのがいいと思われますか? 根占 やはりヨーロッパの学校に通うのがいいと思います。バレエはヨーロッパのものなので、バレエの技術以外でも一度ヨーロッパに来て、どういう街なのかとか、すべてをひっくるめてヨーロッパのことを知ることで、そこからクラシックバレエならクラシックバレエの感覚が養われると思います。日本で活躍するにせよ、ヨーロッパで活躍するにせよ、一度外の世界をみて進むのが大事かなと思います。ただ、こちらでオーディションまわりをする人で語学ができない人が多く、この子たちはどうやってプロになるつもりなんだろうと思う子もいます。 -まったくできないと? 根占 そうですね。かたこと英語がしゃべれるくらいだったりするので、それだとやはり自分が困ると思うんです。 -コミュニケーションがとれないですものね。 根占 そうなんです。だから最低限でも語学、英語ができるように確実に勉強すると良いと思います。 -プロへのステップとして一番やらなければならないこととしては、まずは語学ですか? 根占 そうですね。 -あとはヨーロッパに行く、サマーコースに参加するなどして現地をみるということでしょうか? 根占 そうですね。厳しい世界なので、例えばプロのオープンなオーディションなど空きが一つしかない所に100人くらい来たりするんです。その100人の中でどれだけ目立つかという部分があって、そこで自分の実力が発揮できないと終わりです。だから本当はそういうオープンなオーディションに行くよりは、現地の学校に行ってから、個人的に売り込みをする方がチャンスは大きいです。 -根占さんは最初に先生を知っていたとのことですが、先生を知らない方もたくさんいますよね。その場合にはどうやって学校などを決めるのでしょう? 根占 もちろん名前の売れている学校など、大きな所ではロイヤルバレエ学校などはベースもしっかりしていますし、ある程度安心して行けると思います。私が行った学校や、今教えている学校もそうなのですが、プライベートの学校だとお試しでレッスンが受けられたりもするので、それを利用してみるのもよいかと思います。あとは国立のオペラ座などもそうですが、卒業生がどういう所で活躍しているかをみて、安心できるかなと思います。リサーチは大事だと思います。 -ヨーロッパに行くなら、ベストは何歳くらいですか? 根占 早ければ早いほどいいと思います。中学校卒業して、くらいですかね。音楽などは問題ないと思うのですが、バレエは賞味期限が短いのでなるべく早いうちから行くべきです。弟がいい例で、体が育ちきる前にヨーロッパで教育を受けることができたので、日本人にありがちな筋肉ムキムキの足にならなかったのがよかったと思います。本当は小さいうちからこちらでというのが理想ですね。 留学となると中学生以降になると思うのですが、できることならもっと早い方がいいと思います。言葉も覚えやすいですし。ただ、自分で何がいい何が悪いという判断ができないうちに来てしまうのも、どうなのかなとも思います。だからある程度中学生くらいまでは、日本で親御さんの元にいらっしゃった方がいいかなと思います。私は弟がオーストリアに来たこともあってオーストリアを選んだので。 -いくつまでなら、留学してもいいと思われますか? 根占 目的にもよりますが、プロになりたいなら18歳だと遅いくらいですかね。うちの学校は、年齢制限はありませんが、オペラ座の学校では18歳だともう遅いんです。プロでは18歳くらいからとってくれるので、そうすると18歳で留学だとギリギリマックス。プロではなく、自分はバレエの先生になりたいとか、もっと何かを極めるために1年間留学したいなどの場合は年齢は関係ないと思います。プロになるために留学するのであれば、やはり17~18歳がマックスかなと思います。 -プロになることはご自分で決める方が多いのですか?親御さんの意志もあるのでしょうか? 根占 半々でしょうか……。いやいや来ている子もいますし。あとはコンクールのスカラシップで1年留学する子もいますが、そういう子は漠然と「スカラシップをもらったので来ました」とか。“人それぞれ”というのも、そもそも海外が合うか合わないかも大事で、海外にずっと住みたいといって留学するのと、経験のために留学するのと2パターンあると思うんですよね。来てみたはいいけれどすぐに帰ってしまった子もいます。 -プロのダンサーになれる秘訣や成功する条件はあると思いますか? 根占 例えばテクニックも容姿も同じレベルのダンサーが2人いたとして、その後のアピールが大事になってくると思います。自己アピールがちゃんとできる子の方が、カンパニーのディレクターも「今後働きやすいな」と感じる所があると思うので。もちろんテクニックとか踊りのポイントはちゃんとした上で、自分をどれだけ売り込めるか、表現できるかが関わってくると思います。 -それは会話なども含まれますか? 根占 そうですね。 -では語学ができないと話にならないということですよね? 根占 そうだと思います。人の手をかりて、通訳をお願いして乗り切っている子もいますが、自分が一番困ると思います。英語が通じる街ならいいですが、特に東欧では英語が全く通じない街もありますし、そうすると特に難しくなってくると思います。 -プロになりたい、海外に出たいと思っている方にアドバイスをお願いできますか? 根占 私の経験からだと、海外に出てきた時に、頭だけや最初の思い込みだけで、例えば「日本の先生からこう習ったのでこれは確実にこうでなきゃいけない」とか、「こういうつもりだったからこうでなくちゃいけない」とか、自分の中でブロックしちゃう方を何人か見てきています。せっかく海外に出てきているのだから何でも吸収して、人の話を聞くなり、自分で観にいくなり、積極的にいろんな情報を取り入れることが大事だなと思いますね。固執しないことですかね。「私は日本でこう習ってきたので」という子をみると、なんのために来たのかな?と感じます。せっかく海外に来ているのだから、海外のものを積極的に取り入れるのがいいと思います。間違っているかどうかは最終的に判断すればいい話で、取り込めることはすべてなんでもいいから吸収する。その上で、最終的に自分で判断するというプロセスが絶対に必要だと思います。特に日本人はシャイな方が多いので、聞きたくても聞けないという子もいますが、そういうものもとっぱらって。日本だと先生と対等に会話ができないこともありますが、海外ではそうでなくて、チャンスは向こうからはやってこないので、自分で食らいついていかないと、という感じですね。 -日本と違って海外では先生に話しかけても問題ないと? 根占 逆に先生に黙ってヘルプを求めても何もしてくれないので、ヘルプが必要な時はちゃんと言わなければならないし、聞きたいことは必ず聞くようにするというのが第一ですね。 -本日はありがとうございました。

ダンス留学アンドビジョン【最新情報vol.10. 2015-10-27 07:00:00】

☆★☆*…*…*…*…*…*…*★☆★ : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :【1】ごあいさつ&ご案内☆彡 :______________ ☆★☆*…*…*…*…*…*…*★☆★ ☆☆☆*…*…*……*…*…*…*…*…*☆☆☆    ★ ☆ 様 ☆ ★ ☆☆☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*☆☆☆ こんにちは!アンドビジョンのです♪ 今年も残すところ2か月ちょっと 年末、年明けにコンクールを控えてる方もたくさんいらっしゃると思います? スカラシップをゲットして是非短期、長期の留学を経て世界へ羽ばたいて下さい!! ┏┓【2】学校情報 ┏┓ ┗□────────□┛ ◆アントワープ王立バレエ学校 バレエと一般教養とのバランスの取れた教育で、多才な芸術家を目指そう! 国際都市アントワープに位置し、数々の国際コンクールで受賞者を輩出してきたバレエスクール。 質の高い教育は、キミを確実にプロへと導きます。 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6325-koninklijke-balletschool-antwerpen.html ◆オーランド・バレエ・スクール アメリカ屈指のリゾート都市・オーランドのバレエ団付属学校で、世界に通用するバレエを学ぶ。 全米で最も人気のある観光都市のひとつ、オーランド。 ここにあるバレエ学校は、世界中のバレエ団に卒業生を輩出しています。あなたもその一人になれるかも!? http://www.dance-abroad.com/country/america/usa/6207-orlando-ballet-school.html ◆ヒューストン・バレエ・アカデミー テキサス州最大の都市・ヒューストン。文化水準の高いこの街で、バレエを学ぼう。 広大なテキサス州最大の都市・ヒューストンにあるのが、ローザンヌ受賞者を輩出している優れたバレエ学校・ヒューストン・バレエ・アカデミーです。 http://www.dance-abroad.com/country/america/usa/5832-houston-ballets-ben-stevenson-academy.html ◆ミュンヘン・バレエ・アカデミー ミュンヘンにあるドイツ有数のバレエアカデミーで、ダンサーになる基礎を培う。 ドイツ・バイエルン州最大の都市ミュンヘンにある、ダンサーの育成を第一の信条にしているバレエ学校・ミュンヘン・バレエ・アカデミーで学ぶ。 http://www.dance-abroad.com/country/europe/germany/5869-ballett-akademie-munchen-heinz-bosl-stiftung.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ┏━┳━━━━━━━━━━━━┳━┓ ┃★┃ ☆★☆講習会情報 ☆★☆ ┃★┃ ┗━┻━━━━━━━━━━━━┻━┛ ◆ナショナルシアターバレエスクール冬期講習 オーストラリアで最も歴史あるバレエスクールによる人気の集中講座。 名門オーストラリア・バレエ団の現役プリンシパル、アンバー・スコットがゲスト講師!トップレベルのバレエを体感しよう。 【期間】2016年1月11日〜1月16日 http://www.dance-abroad.com/major/6390-national-theatre-ballet-school-summer-school-ntbs.html ◆トリング・パーク・スクール・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ・スプリングコース イギリスで高い評価を受けている芸術学校のスプリングコースで、大きく飛躍しよう! 高級住宅街ハートフォードシャーにある歴史的建造物がレッスンの会場。ロンドンへのアクセスも容易ながら大自然に囲まれ、安心して高度なトレーニングに集中できる環境。 【期間】 2016年4月4日〜4月8日 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6354-tring-park-school-for-the-performing-arts-easter-dance-course.html ◆ロイヤル・バレエ・スクール・サマーコース ロンドンの名門バレエスクールで、この夏本格的な短期バレエ留学を! マーゴ・フォンテインやケネス・マクミラン、ダーシー・バッセル等を輩出した名門校の講習会。恵まれた環境の中、安心してトレーニングに励むことができます。 【期間】 ◇10〜13歳 第1期:2016年7月12日〜7月17日 第2期:2016年8月18日〜7月23日 ◇14歳 2016年7月12日〜7月23日 ◇15〜18歳 2016年7月11日〜7月24日 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6416-the-royal-ballet-school-summer-school.html ┏━┳┓ ┣┳┫┃ \\ 【4】国内語学レッスン情報 // ┃┣┻┫ ┗┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。 先生はもちろん各国のネイティブスピーカー。 レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、 フレキシブルに更可能。 ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます! 実際、留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。 100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと! http://www.dance-abroad.com/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 海┃外┃語┃学┃学┃校┃情┃報┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* ◆グローバル・ヴィレッジ・イングリッシュ・センターズ 趣味も勉強も妥協したくない、そんなあなたのための学校です。 100%勉強、100%遊び。 せっかくの海外で勉強だけじゃ物足りない。もっと楽しく、もっと欲張りに。 贅沢なあなたにぴったりの学校がここにあります。 http://www.dance-abroad.com/program/1210-global-village-english-centres.html ◆ゾニーランゲージセンター マンハッタンのど真ん中、国際色豊かな仲間と英語・アートにどっぷり ビッグ・アップルの愛称でお馴染み、世界の文化の交差点ニューヨーク。 TOEFL、ケンブリッジ認定校で世界中の生徒と対話中心の英語で文化交流を。 http://www.dance-abroad.com/program/1186-zoni-language-centers.html ◆ ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…━‥… ◆    ◆●◆海外オーディション情報◆●◆ ◆ ━…‥‥…━…‥…━━…‥…━…━‥… ◆ ◆サラソータバレエのオーディションがございます。 ◆スウェーデンのヨーテボリダンスカンパニーが芸術監督を募集しております!! ◆ウエスト・オーストラリアン・バレエがプリンシパルダンサーを募集しております。 募集内容:クラシックバレエを得意とする2016年1月よりお仕事が可能な方。 ◆ミュージカル”ノートルダムの鐘”出演者募集!! 募集内容:18歳から38歳の舞台経験者 http://www.dance-abroad.com/order.html ↑↑↑↑↑ お問合せ件名にご希望のオーディション名をお書き下さい。 ■╋■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ╋■┛ \\ 【7】編集後記/次回予告  // ■┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆ 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://www.dance-abroad.com/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::: :┏━━━┓::::┏━━━┓::::┏━━━┓:::::┏━━━┓: :┃田口田┃┏━┓:┃田口田┃:┏━┓┃田口田┃:┏━┓:┃田口田┃: ━┛田口田┗┛田┗━┛口口口┗━┛田┗┛田口田┗━┛田┗━┛口口口┗━ 次回のメルマガは、 11月10日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

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N.S.さん/ウィーン冬期音楽講習会

N.S.さん プロフィール-まず簡単な自己紹介と、現在までの略歴を教えてください。 S. N.様 東京都出身のS. N.と申します。4歳から桐朋学園大学の付属音楽教室に通...

★2/19・ 17:30-【☆パリ国際音楽アカデミー☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★

パリ国際音楽アカデミー
Information Session
~パリ国際音楽アカデミーオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です

ゲストスピーカー:講習会講師 ユーグ・ルクレール先生
日時:2月19日(水)17:30-18:00
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度

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※説明会予約を選択→その他ご要望等に“パリ国際音楽アカデミー”とご記入下さい。

お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪    
電話:03-5577-4500  FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

キューバ共和国

キューバ国旗キューバは「カリブ海の真珠」といわれるほど美しいシラスなのビーチを持つ島。歴史的には経済困難に陥ったりさまざまな苦難がある国だが、観光業で復活した。キューバ独特の料理やサルサ音楽、人々の明るい笑顔も魅力的な国だ。

基本情報
正式国名&英語表記 キューバ共和国 Republic of Cuba
首都 ハバナ
面積 110,922km2(本州の約半分)
人口 1,127.3万人(2002年ECLAC)
人種 ヨーロッパ系25%、混血50%、アフリカ系25%(推定)
言語 スペイン語
宗教 宗教は原則として自由
通貨 ペソ。補助通貨はセンターボ。
為替レート 1ペソ=1米ドル(公式レート)=107.695(2005年6月4日)
(非公式レートは1ドル=約26〜28ペソ)
紙幣 1、3、5、10、20、50、100
硬貨 1センターボ、5センターボ、20センターボ、1ペソ、3ペソ
電圧 110/220V、60Hz
時差 マイナス14時間。サマータイム実施期間はマイナス13時間
祝日 1/1 解放記念日、5/1 メーデー、7/26 革命記念日、10/10第1次独立戦争開始記念日、12/25クリスマス
在留邦人数 201人(2004年)日系人約800人
電話国番号 53
緊急電話番号 警察案内センター:(53-7)82-0116/パトカーの呼び出し:(53-7)62-9066/(53-7)62-9067、消防署:(53-7)81-1115、救急車:(53-7)40-4551/(53-7)40-5093

物価
キューバの物価は幅広く、旅行者価格の場合は日本と同じぐらいか、割安なこともある程度だろう。税金が15%かかってくる。観光客相手の所では米ドルの使用も可能。1食あたり安くて105キューバペソから高くて420キューバペソ程度。宿泊は315ペソから高くて2100ペソといったところ。観光客のいない地方になると物価は一挙に安くなる。
GDP 27,600百万ペソ(02年中銀)
一人当たりGDP 2,445ペソ(02年中銀)
経済成長率 2.6%(03年経済企画省)
物価上昇率 -1.4%(02年中銀)
失業率 3.0%(03年経済企画省)
主要貿易品目
(1)輸出 砂糖、鉱物、魚介類、コーヒー、タバコ
(2)輸入 燃料、工業製品、化学品、機械
主要貿易相手国 (1)輸出 ロシア、オランダ、カナダ、スペイン、中国
(2)輸入 ベネズエラ、スペイン、中国、カナダ、イタリア

気候
キューバの気候は亜熱帯性海洋気候で、乾季と雨季がある。乾期は11月から4月、雨期は7月から10月年間を通して平均気温25.5度と暖かいが、貿易風の影響で夏の暑さも意外に過ごしやすい。ハリケーンが9,10月は多いので、計画をきちんと立てよう。
現在の天気
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千々岩英一さん/ヴァイオリン/パリ管弦楽団副コンサートマスター/フランス・パリ

千々岩英一さん プロフィール 「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回はフランスでパリ...

コピー 葉玉洋子さん/サンタチェチリア音楽院声楽教授/イタリア・ローマ

「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回、で声楽の教授としてご活躍中の葉玉洋子(ハダマヨウコ)さんをゲストにインタビューさせていただきます。「音楽留学」をテーマにお話しを伺ってみたいと思います。
(インタビュー:2012年5月)
―葉玉洋子さんプロフィール―
福岡県出身、広島大学高等教育学部音楽科卒業、大阪音大専攻科終了。大阪芸術大学音楽課声楽科講師。イタリア、ローマサンタチェチリア音楽院、サンタチェチリア アカデミーで学び、ローマを中心にイタリアの重要な国立歌劇場で数多くのオペラを歌う。パルマ国立音楽院、ボローニャ国立音楽院声楽科教授を歴任後、現在ローマ・サンタチェチリア国立音楽院声楽科専任教授としてイタリアベルカント唱法、イタリア、フランスドイツオペラを教えている。 -まずは、葉玉様の簡単なご経歴を教えていただけますか。

葉玉  イタリアに35年住んでいます。福岡県の出身です。広島大学を卒業したあと、大阪音大の専攻科に行きまして、そのあと大阪芸術大学の声楽科で2年間教えました。その後ローマに留学してローマ・サンタチェチリア音楽院に入りました。在学中に国際コンクールで第1位になり、すぐにイタリアの国立歌劇場で歌い始めました。成功の一番の要因は、ペーザロで開催される非常に重要なフェスティバル、第1回ロッシーニ・オペラ・フェスティバルの主役に抜擢されたことが大きいですね。そのことが、イタリア中の新聞に書かれたところから始まりました。

-プロの歌手としてご活躍されるようになったきっかけはありますか?

葉玉  国際コンクールで1位になって声がかかるようになり、最初はロッシーニのオペラばっかり歌っていたところ、ペーザロの主役に抜擢されたわけです。その後は、イタリア中の国立オペラ座から呼ばれて、たくさんのオペラ座で歌うことができました。ヴァチカンで、ローマ法王御前演奏、ヨーロッパ青少年オーケストラと競演したり、イタリア各地を回ったりもしました。コンサート、主にオペラを歌っていました。
そのあとに、国立音楽院の声楽の教授になる国家試験を受け、通りまして、パルマ、ボローニャ、そして今はローマのサンタチェチリア音楽院声楽課選任教授として教えています。

-出身の音楽院ですね。最初のローマへの留学のきっかけはあったのでしょうか?

葉玉  友達が留学先のローマから帰ってきて、色々なローマでの音楽文化の世界を話してくれて、それを聞いたら、行きたいなあと思って。最初からローマに行きたいと思いました。

-最初に音楽の世界に入られたのはいつからでしょう?音楽に興味をもたれたきっかけはありますか?

葉玉  両親がクラシックをとても愛していまして、小さな頃から、親しんでおりました。母がピアノを、おばがバイオリンを弾いておりました。

-音楽一家だったのですね!

葉玉  そうですね。小さな頃から、色々な楽器を習いました。ピアノ、バイオリン、フルート、歌も大好きで、機会があれば色々なところで歌っていたんです。小さいときから、音楽家になることは、わたくしにとって普通のことだったわけです。

-たくさんの楽器の中から声楽をえらばれたのはなぜ?

葉玉  歌が大好きだったんですね、楽しくて。バイオリンは毎日6~7時間は勉強しないと、プロにはなれません。遊ぶ時間がなくなるので、バイオリンではプロにはなれないと思っていました。遊びたかったんですね(笑)。とにかくビバーチェ、活発な少女でした。スポーツもやりましたし、家の近くで蝶々取りや、木を登ることが大好きでした。オペラを歌うのには体の動きが重要ですので、スポーツ・体操のニュアンスも非常に大切です。日常生活での体の動きは小さなものだと思うのですが、オペラでは大きく動くことが大切です。
声楽というのは、高校に入るころ、15~16歳くらいでは、まだ早いんですよね、高校の3年生から正式に声楽の勉強を始めました。幼少時は、小さかったから声楽を勉強する歳になってなかったので、楽器を習ったということです。バイオリンやフルートは、レガートを勉強するのに非常に良かったです。イタリアでは、カンターレ・エ・レガーレ(Cantare è legare)と言うのですが、歌うのはレガートすることだ、と特に重要視します。のちに声楽を勉強しはじめたときに、感覚がもうすでに体の中に入っていたので、とても助かりました。

-昔やっていたことが全部つながって役に立っているんですね。

葉玉  呼吸法は、フルートが同じなんです。横隔膜を使う、長い、長い呼吸法ですね。色々な面で、楽器を経験していたのは有利だったと思います。

-声楽を勉強するにあたってイタリアに渡られました、イタリアのよい点は?

葉玉  イタリアは、全ての音楽の形式が生まれた国なんです、オーケストラ、シンフォニー、コンサート、様々な楽器…ここから生まれているんですね。イタリアで生活していると言葉自身が非常に歌にあった言葉だと分かりますし、歌を勉強する人は一度は勉強にいらしたほうがいいと思います。言葉そのものが音楽ですので。
弦楽器も全てここから始まっています。レガートを大切にする文化、声楽でも楽器でも音楽にはレガートがないといけませんし、楽器を弾いている先生たちもすごくレガートを大切にしますので、その勉強にはイタリアが一番だと思います。テクニックはアメリカなどが非常にありますけれども、楽器を歌わせることに関しては、イタリアが一番だと思いますね。アメリカはテクニックを非常に大切にする国ですね、イタリアでは、例えばリズムがちょっとおかしくても、(楽器が)すごく歌っていればそれを認めますので、レガートをすることが一番なんですね。とにかくまずはレガートを学ぶことが基本ですね。その上で、他の国をまわることも非常に有意義だと思います。
歌の場合は、大半のオペラはイタリア語ですので、イタリアで生活していないと、ニュアンスが出ないんです。言葉に沿って作曲家は作曲していますので。違った言語の人がオペラを歌うと、どうしても変になる。歌を勉強する方たちは一度はどうしてもイタリアで生活しないと、と思います。

-イタリアでも他の国の歌曲なども勉強されるんですよね?

葉玉  もちろん私もドイツの歌曲、フランス歌曲も教えます。こちらではフランス歌曲はとても重要視されています。でも、ドイツ歌曲ではメロディが一番大切になる。ドイツと比べますと、歌う方法が違う。ベルカントの唱法で息の上にのせる歌い方、というのがあります。呼吸、今はドイツもそれを取り入れていますが、20~30年前までは呼吸法が少し違っていました。ちょっと高い、支える場所がちょっと高くて、そのために声がちょっと硬くなるわけです。支える位置が低いほど、声が柔らかくなる。全ての共鳴腔を使いますのでね、柔らかくなるわけです。今はドイツでも、ヘルマン・プライ以降は、発声がすごく柔らかくなったと思います。

-イタリアの悪い点は何かありますか?

葉玉  イタリアの悪いところは、政治が援助をしない点ですね。私が来た当初は、オペラ座はたくさん開いていてシーズンがあったんですけれど、今は本当に少なくなりました。オーケストラの数も少なくなりました。それは本当に良くないと思います。伝統的な文化にお金をかけないのは非常に良くないですね。国にお金がなくて、政治家には賄賂の問題がすごくあります。本来ならば、文化にお金を投資すると、旅行者などによってもお金が還元されると思うのですが、目先のことにのみ気をとられているというか、長い視野に基づいたプログラムができない国民なんです。

-どこもにたりよったりのところがあると思います。古い劇場のとりこわしに対しての署名運動など、日本も同じですよ。

葉玉  本当に残念です。

-イタリアを留学先として選ぶ場合、特に声楽の場合は選ばれる方が多いと思うのですが、準備などで重要なことはありますか?

葉玉  第一番としては、語学を勉強してきてください。イタリアの歌を歌うためには非常に重要です。語学が分かっていないと、イタリアの歌にはならないので。
加えて、映画でもテレビでも良いのですが、ヨーロッパ人の体の使い方を良く観て、研究して来てください。日本人とは全く違いますね。日常生活でも大分違います。何とかして真似るようにできると、本当に役に立つと思います。日本人は動作が小さいのですね。体を大きく開けて。そして絶対にしゃがまないように。例えば、何か物を落としたときに、日本人はしゃがんで取りますよね、それはこちらではサマにならないので、絶対にやらないようにしてください(笑)。腰を下ろさないで。足を曲げても良いですけれど、いつも背筋をまっすぐにして、おしりをぐーっと下に下ろさないこと。日本から来た若い子を見ていると、何か書くときになど、すぐにしゃがんじゃうんですね(笑)。
それとやはり、体づくり。何かひとつ、体操、スポーツなどをして、横隔膜を強くしてこちらに来ると、ベルカント唱法が楽に自分のものになるはずです。

-そもそも、会話をするときの声の大きさなども違うイメージがありますが?

葉玉  イタリア人は、横隔膜を使ってしゃべりますね。イタリア語自身が顔の前面にあたるようになっているんです。ずっと共鳴腔を使いますので、それが大きな声という感じがするってことなんです。響かせるってことです。日本語の通常の感覚では、横隔膜を使わずに、喉だけで発音するようになってしまうんです。横隔膜を使って話すことがとても難しい。日本語はすべての音に母音がある点は良いのですが、普段は母音を使わない発声なんですね。「もー」と言うとき、「もおー」とお腹を使うようには言わないと思うんです。日本語とは子音も違いますし。
必要なことは、言葉の準備、体の準備―横隔膜を鍛えることですね。

-イタリアに来るにあたって、気持ちの面で覚悟してきたほうが良いことはありますか?

葉玉  日本人は、正直さに慣れているんです。イタリア人は正直ではありません、ウソはあたりまえ、悪いことだとは思っていないんです(笑)。その点に本当に気をつけていただかないと、国民性が違いますのでね。日本人は正直でまじめでしょう?イタリアはそうじゃないんです(笑)、反対なんです(笑)。それを頭の中に入れて来てください、それでも皆だまされています、まあ些細なことですが、平気でだますのでね(笑)。たとえば、何か小さいものをお買い物に行きますでしょう、イタリア人は、おつりを少し少なく渡してきます、お勘定を確認するとおつりが足りない、それを言うと、おー間違えてしまいました~すみません、と当たり前のように言います(笑)。気がつかなければそのままですね。だから、ちょっと疲れますね(笑)。

-なるほど(笑)。イタリアでお仕事をされていますが、働くにあたって日本人が有利な点・不利な点はありますか?

葉玉  歌手の場合は、日本人はマダムバタフライ・蝶々夫人を必ず自分のレパートリーとしてください。日本人じゃないと歌えないので、非常に有利です。必ず日本人を見ると、マダムバタフライが歌えるか?と訊かれます。プロの歌手として成功するには、体の動きをヨーロッパ人のようにできるようにならないと貧弱に見えます、動きを大きくしないといけません。カリスマ性、人の目をずっと自分に惹きつけておく力、それは生まれつきが多いので、教えようと思ってもなかなか難しいものですが、元々その力がある方は表現の方面にはお勧めですね。

-カリスマ性というのは、後天的にも培うことができるものでしょうか?

葉玉  そうですね。育った環境も影響しますね。たとえば、学生の中でもひとりだけ何か違って目がいってしまう、事務所の中のある一人の人にどうしても目がいってしまう、ついその人を見てしまう、などの例があると思うのですが、生まれつきそういったカリスマ性を備えている方がいます。生まれつきではなくても、環境の影響や、本当にひとつの勉強に集中、それだけを愛して勉強しているとカリスマ性が出てきます。突然変わっていく歌手も沢山見てきました。常に、前進しよう、良くなろう良くなろう、と思っているとカリスマ性が出ますね、自信も必要ですね、最初はなかったけれど、だんだん自信がついてくると、カリスマ性が大きくなります。その点は人種や出身は関係ないですね。
あらゆる場所で、日本人でプロとして働いている人たちの真面目さ、正確さは、素晴らしいと思います。日本人は国民性が素晴らしい(イタリア語で●)と言います、まじめで正直で、評価されますね。イタリア人も真面目で正直であることは良いことだと思っているんですよ(笑)、でもイタリア人はちょっとごまかせるチャンスがあると、すぐやっちゃうわけです(笑)。日本人のような性質は素晴らしいと思うけれども、そうはできないと(笑)。各ジャンルで働いて成功している日本人の方は非常に尊敬されているんです。イタリア人も、どの点が素晴らしいのか分かっているはずなんですね。

-日本人がステージに立つ上で、何か不利な点はありますか?

葉玉  動きが小さいこと。そして、言葉が伝わらない限りは、どうしても舞台で歌っても伝わらず、観衆は受けてくれないんです。聴いていて言葉の意味が判らないと、表現として伝わらない。

-先生として活躍されるにあたっては、日本人であることはどのように影響していますか?

葉玉  イタリアの国立音楽院における、日本人の声楽の選任教授はわたくしだけです。声楽は言葉が土台になっているでしょう?イタリア人の歌手たちは、声楽は自分たちにしか理解できないという、自負があります。日本人が、どうしてベルカントを教えるのか?という壁は非常に大きかったです。他の人より10倍くらいは勉強しないといけなかったですね。言葉のニュアンスなど全てが分かっていないとオペラを歌えないのにという考え、それそのものは正しいと思うのですけれど、外国人がどうしてイタリア人に教えるのか、と。その壁を乗り越えるまでに非常に色々な障害がありました。大半の生徒さんはイタリア人なので、最初にわたくしと接触する際には、日本人がどうやって教えるのか?という訝しげな態度であることも多いのですが、教えていくうちに、私の中にどれだけの豊かなものがあるのか、ということが分かってくる、そうすると今度は反って、葉玉先生じゃないといやだと言ってくれるようになります。どうして?と最初は言われますね。

-でも教授しているうちに信頼を寄せられるのは素敵ですね!入学時から葉玉先生をご指名される生徒さんもいらっしゃると伺っています。

葉玉  留学してくるときから、わたくしをご指名される方もいらっしゃいますよね。大学院では教授を選ぶことができるんです。たくさんのイタリア人の生徒さんがわたくしを選択してくれます。それは本当に嬉しいです。やった!という感じです(笑)。クラスは全部で15人くらいですが、日本人の生徒さんも3人います。イタリア、ルーマニア、フィンランド、ブラジル、中国、アルジェンチンなど世界中から生徒さんが集まります。男性のほうが少ないですね、歌を歌う人口が女性のほうが多いですからね。最後におこなったサマースクールでは、12カ国から来ていました。それぞれに国家を歌ってもらって(笑)。のちに全員、勉強させて、サンタチェチリア音楽院入学させました。大変国際色豊かです。学ぶ分野としては、サンタチェチリア音楽院ではオペラと歌曲、ドイツ歌曲、フランス歌曲、それが主ですね。

-日本人として不利な点は、自ら克服されたということですね。

葉玉  そうであることを祈っています(笑)。そうはいっても、やはり今でも日本人の癖は出ますし、舞台の上ではやらないように気をつけていますがね、日常生活では日本人だと思います。体の動きなどはもう克服していると思うのですが、メンタリティが。

-まじめで正直なところをキープされているんですね(笑)、それはもう鬼に金棒ですね!先生にとって声楽・歌はどんなものでしょうか?

葉玉  そうですね、声楽を深く勉強したことによって、他の分野にも視野が拡がりました。文学、科学そういったものでも本当に分かるというか、理解できるようになると思います。ひとつのジャンルですごく深く勉強すると、他のジャンルのこともだんだん分かってくると思います。最初は音楽だけで、他のことには興味がなかったんですが、今は全て、歴史、科学など、知りたいと自然に思いますし、解剖学などは非常に勉強しました。様々なジャンルについて分かってきたようなかんじがします。

-深く、そして広くなっていくということですね。

葉玉  深くだけやっていたつもりでも、いつのまにか拡がっていて。わたしにとってはそうですね。それぞれの人によっても違うとも思いますが、声楽が全部の根源になっているということですね。

-これからの音楽的な夢などございましたら教えていただけますか?

葉玉  大きなおおきな夢があります(笑)!イタリアの各地に非常に綺麗なオペラ劇場があるのですが、かなりの数が閉まっているわけですね。1700年代、1800年代に作られた美しい劇場、大中小たくさんありますので、その中の1つを使ってオペラシーズンをやりたいんです。使わないのはもったいないです!1つの劇場を開けて、わたくしのオペラシーズンを行いたいなあ、というのがわたくしの夢です。そして、そこで毎年、新人の歌手がデビューできるようになる…大きな夢ですね。実は既にスポンサーを探したのですけれど、現在は経済危機がひどく、皆さんお金がないんです(笑)。タイミングを待っているかんじですね。

-生徒さんがデビューして、活躍して…

葉玉  大勢の様々な評論家やマネージャー、エージェントを招待して、たくさんの歌声を聴いていただいて、その中の誰かを世界中にデビューさせたいという夢ですね。
わたくし自身は、舞台からは引退しています。
わたくしは、教えることと歌手であることは両立できません。歌手は自分のことだけ考えないといけないので。歌手活動と教授活動を同時におこなった時期が最初の1年か2年あるのですが、そこでできないとわかりました。
歌手として、どういうことに気をつけるか、どういう表現をするか、どういうことを観客に提示できるか、それを勉強するには24時間でも少なすぎるぐらいなのです、自分のことだけを大切にしないと成り立ちません。
でもその状態では、生徒に何かをあげるという姿勢が全く生まれない。それだとお給料を貰うためだけに教えに行っているという感じです。教師というのは、自分の経験、持っているものを全てあげるんです。ですので、わたくしは完全に止めました、歌うのを。自分の持っている経験・豊かになったものをあげる、全てをあげないと良い教師ではないわけです。
私にとっては全く両立できることではないですね。勉強は常にしています、新しい曲にあたったりすると勉強しますが、あくまでも生徒にあげるためにです。わたくし自身が舞台で歌うためではありません。
今現在、生徒さんがいっぱいついてきて下さっている。先生のように、たくさんのものを、経験をあげたい、全部をあげたい、という先生には今まで会ったことがないと言われます。全てを、自分の持っているものを全て生徒にあげたいです。

-生徒さんにとっては非常に貴重な存在ですね!色々なところで、先生と歌手と両立されている方をお見かけいたしますので、それはスタンダードなことかと思っていたのですが、先生のお話を伺って、目からウロコでした。

葉玉  わたくしにとっては、ふたつを両立できる方は不思議ですね。完全に仕事の性格が違いますのでね。
先生として、シーズンを行うことが夢ですね、大きな夢です(笑)。もし実現できたらご招待いたします!

-ありがとうございます!イタリアで教師として活躍する秘訣というのはありますか?

葉玉  語学が完全に自分のものになっていること。そうでなければ、生徒たちと交流できませんのでね。そして、ヨーロッパ人の10倍くらいの豊かさを持っていないとたちうちできません。彼らは文化の素養を自然に体の中に持っているのでね、私たちにとって、それは外から入ってきたものですからね、やはり勉強はいつもしていないとだめだと思います。勉強とは、文化を感じることを含めてですね。たくさんの展覧会に行くことや、演劇を観に行ったりすることは、大切な勉強ですね。歴史を調べたり、解剖学などを学んだりする家の中で行なう勉強もさることながら、ファッションの歴史的な違いを観に博物館に出かけることなども全て勉強の中に入っています。日常生活全てですね。
常に生徒に何を教えようかと考えています(笑)。日本の文化では、特に哲学、禅や柔道・剣道は、集中力を育てるのに大変助けになります。わたくしはイタリアに来てから始めたのですが、日本には集中力を強くするための色々な哲学、体系がありますね。

-イタリアに限らず、海外に出て勉強しようと思っている人達にアドバイスがありましたら、ぜひお願いいたします。

葉玉  第一番に留学先の語学を勉強すること、そして良い先生をみつけること。先生の選び方を間違うと成長しないんです。

-先生の選び方というのはどのようなものがありますか?

葉玉  歌の場合は、50分や1時間のワンレッスンのあと、喉が疲れていないかどうかで分かります。喉が疲れない、体の気持ちがいい、それは良い先生です。悪い先生ですと、1時間歌わせると、声が出なくなったり、喉が痛くなったり、体が疲れちゃったり。それは、テクニックの問題、発声法の問題ですね。それは人によって違うということはありません。息を吸って吐く、それが正しく行なわれていれば絶対に疲れません。それと、もうひとつ、どこに行っても、必ず国立の音楽院に入るようにしてください。競争者が沢山いる、人に会う機会がたくさんある、歌だけでなく器楽もある、音楽史、音楽学も勉強しなければならない、色々な刺激が受けられますでしょう、人間が豊かになるんです。国立の学校ですと、教授陣が非常に良く吟味されている、長いキャリアを持って教えていらっしゃる先生が大半ですのでね、やはりレベルが高いと思うんです。それと、もし留学したいという希望があるならば、なるべく早く出発して下さい。若いほど筋肉も、頭も柔らかいのでたくさんの吸収力があります。できるだけ早いほうがいいですね。どうしても大学を終えてから、という場合では、22歳ではぎりぎりですのでね、大急ぎでいらしてください。

-年齢におけるハンディはありますか?

葉玉  もし、上手になれたとして、良いマネージャーについてもらうには、若いほうが有利ということはあります。やはり、年齢によって、例えば30歳だと歌手でお金を儲けることができる時間が少ししかない、とマネージャーが判断するかもしれない、常にマネーの問題はついてきますからね(笑)。若いとそれだけ活動期間が長いですからね、マネージャーはより若いかたをみつけようとするのは現実的です。

-なるほど(笑)。ローマという街は日本人の学生は多いですか?

葉玉  ミラノのほうが多いですね、ミラノはローマの約5倍くらいいるのではないのでしょうか?ですがベルディ国立音楽院は入るのが大変難しい。ローマサンタチェチェリア音楽院も入学試験が難しいですので学生の大半は個人レッスンだけで過ごしていると思いますが、もったいないですね。

-ビザの関係からだと、個人レッスンだけでは非常に厳しいですよね。

葉玉  その通りです。やはりできれば私立の音楽院に入って、ビザを貰って…ということですね。できることならば、国立に入って簡単にビザを貰うほうがいいですが、入学試験を受けることができるレベルになるには、準備として最低5ヶ月くらいはかかります。語学の試験もありますのでね、試験の前に現地に来て、入りたい音楽院のレベルまで何とかして届くように上げて、なんとか入学にこぎつける、そのためにはやはり事前に5ヶ月は必要です。どこの国に行っても同様に大変だと思います。

-先生は留学先を決めるにあたって、イタリア・ローマだけがみえていたのですよね。

葉玉  そうですね。イタリアオペラを聴いていると気持ちが良くて、オペラを歌いたいと思っていましたので(笑)。ミラノは気候が悪くて…寒いのと湿気が多いのと、空気が悪いんです(笑)。ローマは交通量も多いのですが、海の近くなので、空気をふぁーっと、海風が綺麗にしてくれるんですね、日光もたくさん差しますし(笑)。ミラノの音楽院もすごく良いですが。

-大変楽しくお話を伺わせていただきました。本日はお忙しいところ本当にありがとうございました!

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